ぬなかわヒスイ工房とは?
千七百年の時を経て勾玉工房が復活!
私が生まれるちょうど一年前、母は自宅敷地内でヒスイの勾玉を拾いました。
母は、私とその勾玉を作った古代人に何かの縁を感じたのだそうです。
下の写真の小さな勾玉がそれです。
左上の勾玉(自作レプリカ)が乗っている大きな石はその勾玉の背中の丸みを削ったらしい「筋砥石」で、棒状の石に乗った右下の勾玉が出土品の実物で、その下になっている棒状の石がお腹の抉れ部分を削ったらしき「棒砥石」・・・ちょっと疑問点あり・・・です。
ご覧のように勾玉と砥石の凸凹がぴったりと一致します。
勾玉とそれを作ったと思われる砥石が揃って出土している例は全国的にも稀だそうです。
私の小学三年の時に歴史好きの母の願いが叶って本格的な発掘調査が行われ、敷地地下には千七百年前の古墳時代前期のヒスイ工房跡が埋蔵されていることがわかり、「笛吹田遺跡」と報告されました。
糸魚川では縄文時代前期からヒスイの加工が始められ、古墳時代までその加工が続けられていました。
そして糸魚川の古名は「奴奈川郷」であり、「奴奈川郷」でヒスイ加工をしていた人々を「奴奈川族」と通称します。
ですから私の家の地下に眠っているのは、奴奈川族のヒスイ工房ということになります。
そして私が都会からUターン帰郷してから就いた仕事が勾玉職人。
やっぱり縁があったのです。
2013年4月に独立して、自宅に工房を作ることになりました。
そう、千七百年の時を経て、奴奈川族の勾玉工房が復活したのです。
奇しくも母が勾玉を拾ってから50年目の4月です。
これも私個人の想いだけでなく、ご先祖のお導きがあったに違いありません。
だから工房の名前はご先祖の「奴奈川族」の名を冠して、「ぬなかわヒスイ工房」としました。
ぬなかわヒスイ工房ではこんな活動をしています。
・主に糸魚川ヒスイの勾玉や石笛つくりとその販売
・糸魚川産石材の石器類つくり(磨製石器・石皿等)
・縄文式の絵の具つくり
・竹製民族楽器つくり
・各種体験会講師や講演(縄文文化・民族楽器作り・薪割り等)
詳細はお問合せ下さい。